最初にお断りしておきます。HAKUSOも、この記事で扱う外部支援の一種です。その立場で書くからこそ、正直に整理します。コンサルや外部支援を入れるべき塗装会社と、今はまだ必要ない塗装会社。AIで誰でも資料が作れる時代に、それでも人に頼む意味があるのか。売上規模ごとに、何が必要かをお伝えします。
塗装会社まわりの外部支援は、6種類あります
ひとくちにコンサルと言っても、中身はまったく違います。まず地図を持っておくと、営業を受けたときに迷いません。
1. 塗料メーカーの登録店支援
塗料を仕入れる代わりに、販促ツール・研修・チラシの型・診断書のフォーマットなどが使えるものです。費用は塗料代に含まれる形が多く、追加の月額が発生しないのが利点です。ただし提供される資料は他の登録店も同じものを使います。同じ地域に登録店が複数あると、同じチラシが同じ町に配られることも起こります。
2. フランチャイズ加盟
ブランド名、集客の仕組み、営業の型、研修が一式で手に入ります。ゼロから作る手間が省ける代わりに、コストは重めです。加盟金の相場は100〜200万円(経済産業省の調査による一般的な相場)、ロイヤリティは業種により月1万円〜16万円以上とされています。看板が自社のものにならない点も、長期で見ると判断材料になります。
3. 経営コンサル(顧問契約型)
経営全般、組織づくり、店舗展開、数字の管理などを見るタイプです。中小企業向けの顧問契約は月5万〜27万円、平均15.1万円という調査があります。訪問頻度が上がると月20〜40万円になる例もあります。年間で見ると180万〜480万円規模の投資になります。
4. 集客・Web特化の支援
Googleマップ、ホームページ、広告、SNSなど、問い合わせを作る部分に絞ったものです。HAKUSOもここに入ります。経営全般は見ませんが、そのぶん範囲が明確で費用は抑えめです。
5. ポータルサイト・紹介業者
問い合わせを集めて塗装会社に振り分ける形です。営業しなくても案件が来るのが利点ですが、手数料が発生し、相見積もり前提で価格競争になりやすいのが構造的な弱点です。自社の資産(クチコミ・指名検索)は育ちません。
6. 営業研修・成約率向上系
現地調査から契約までの話し方や資料の作り方を教えるものです。すでに問い合わせが来ている会社には効きますが、問い合わせ自体が少ない会社が入れても効果が出ません。順番を間違えやすい領域です。
大事なのは優劣ではなく、自社の穴に合っているかどうかです。問い合わせが来ないのに営業研修を入れても、上手に断られるようになるだけです。
売上規模別、今すべきこと
ここが本題です。同じ塗装会社でも、規模によって必要な支援はまったく違います。
年商3,000万円くらいまで。下請け中心、または独立したばかり
結論、コンサルは要りません。まだ有料の支援を入れる段階ではありません。
この段階でやるべきことは、ほとんどお金がかからないものばかりです。Googleビジネスプロフィールを埋めきる。工事のたびにクチコミをお願いする。施工写真を撮って残す。この3つを1年続けるだけで、次の段階の土台ができます。
ここで月10万円の顧問契約を結ぶと、利益を圧迫するだけで終わることが多いです。まず自分の手で、無料でできることを全部やってください。
年商3,000万〜1億円。元請けを増やしたい段階
この段階で効くのは、集客の入口を作る支援です。範囲を絞ったもの、つまり4番(集客・Web特化)です。
理由は、この規模の会社のボトルネックがほぼ「問い合わせの数」だからです。腕はある、対応もできる、でも見つけてもらえていない。ここに月5万円前後を投じて問い合わせが1件増えれば、投資は回収できます。塗装1件が80〜150万円の世界だからです。
逆に、この段階で経営全般のコンサルを月20万円入れるのは早すぎます。組織の話をする前に、仕事を取る導線が要ります。
年商1億〜3億円。人と仕組みが課題になる段階
ここで初めて経営コンサルの価値が出てきます。社長1人では見きれない範囲が増えるからです。
採用、教育、原価管理、複数現場の同時進行、資金繰り。この段階の課題は集客だけでは解けません。集客支援は継続しつつ、経営面の相談相手を持つ意味が出てきます。
年商3億円以上。多店舗・組織づくり
店舗展開、幹部育成、事業承継、M&Aなど、経営そのものが論点になります。ここは専門性の高い支援が必要な領域です。
順番を間違えると、お金だけが出ていきます。問い合わせが月に数件しかない状態で、組織や人材の話を高額で買わない。逆に、問い合わせは十分あるのに現場が回らない会社が、さらに集客に投資しても意味がありません。
AIがある今、それでも人に頼む意味はあるのか
正直に言えば、AIによって価値が下がった支援は確かにあります。
資料を作る、記事を書く、チラシの文面を考える、市場の情報をまとめる、数字を分析する。こうした「知識と作業を売る」タイプの仕事は、AIでかなりの部分ができるようになりました。月20万円払って一般論の資料をもらうだけなら、その価値は確実に下がっています。
一方で、AIが代われないものもはっきりしています。
- 自社の状況を正しく入力すること。AIは聞かれたことに答えますが、何を聞くべきかは教えてくれません。自社の穴がどこかを知らなければ、良い答えは返ってきません。
- 実行すること。Googleマップを整える、投稿を続ける、クチコミを頼む。AIは「やるべきです」と言いますが、代わりにやってはくれません。
- 続けること。集客は3ヶ月から6ヶ月かけて効いてきます。1人でやると、たいてい2ヶ月目で止まります。
- 数字を見て判断すること。何を変えたら何が動いたのか。ここを毎月記録している会社は多くありません。
つまり、知識を売るコンサルの価値は下がり、実行して数字を握るパートナーの価値は上がったということです。
もし外部支援を検討するなら、この質問を1つしてみてください。
「それは、うちの代わりにやってもらえますか。それとも、やり方を教えてもらえるだけですか」
教えるだけなら、今はAIでもかなりの部分が代替できます。お金を払う価値があるのは、実際に手が動くか、続く仕組みになっている場合です。
入れる前に確かめる4つのこと
- 何が増えるのかが数字で言えるか。「認知が上がります」ではなく、問い合わせ件数、順位、クチコミ件数など、確かめられる数字で語られているか。
- 毎月の報告があるか。やりっぱなしで数字を出さない支援は、効いているかどうかが永遠に分かりません。
- 途中でやめられるか。長期の縛りと高額を同時に迫られたら、いったん止まって考えてください。自信のある会社ほど、短く小さく始められる形を用意しています。
- 資産が自社に残るか。Googleビジネスプロフィールもドメインも、名義は自社にしておくこと。解約したときに全部消える形は避けてください。
まとめ
外部支援は6種類あり、優劣ではなく、自社の穴に合うかどうかで選びます。
年商3,000万円までは、まず無料でできることを自分の手で。3,000万〜1億円は集客の入口づくり。1億円を超えたら経営面の相談相手。この順番を守るだけで、無駄な出費はかなり減ります。
そしてAI時代においては、教えるだけの支援より、実際に手を動かして数字を握る支援に価値が移りました。判断の基準はシンプルです。代わりにやってくれるのか、教えてくれるだけなのか。
HAKUSOは6種類のうち4番(集客・Web特化)です。経営全般は見ません。そのかわり、Googleマップの整備・クチコミの仕組み・投稿・毎月の数字の報告まで、こちらで手を動かします。まずは御社が今どう見つけられているか、無料でお調べしてお送りします。しつこい営業はいたしません。
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