ホームページを作ったのに、問い合わせが来ない。よく聞くお悩みです。ただ、その前に確かめてほしいことがあります。そもそも、そのページは見られているのでしょうか。実際にお手伝いしている塗装会社を調べたところ、サイトを見に来ていたのは1ヶ月でわずか3人でした。この記事では、作って終わりのホームページに何が起きているのかを、実際の数字でお見せします。
1ヶ月で3人。それが、あるホームページの現実でした
京都府八幡市の塗装会社さまをお手伝いすることになったとき、まず最初にやったのはサイトの数字を見ることでした。ホームページはありました。きちんと作られていました。でも、数字はこうでした。
- サイトを見に来た人 ── 1ヶ月で3人ほど
- 「八幡市 外壁塗装」での掲載順位 ── 21.8位(2ページ目)
- そのキーワードでの表示 ── 13回、クリック ── 0回
ここで大事なのは、このサイトが悪いわけではないということです。デザインもきれいでした。会社の情報も載っていました。ただ、誰にも見つかっていなかったのです。
数字はGoogle Search ConsoleとGoogleアナリティクスから取得した実データです(2026年6月24日時点・支援開始前)。掲載順位は変動します。
この状態のとき、社長にはこう見えています。「ホームページを作ったのに、問い合わせが来ない」。そして多くの場合、次にこう考えます。「デザインが悪いのかな」「もっと安く見せた方がいいのかな」。
でも本当の原因は、デザインでも文章でもありませんでした。そもそも、誰も来ていなかった。これが答えです。
ホームページは、作った瞬間がスタートです
塗装で例えるなら、こういうことです。
塗り替えが終わったあと、施主さまに引き渡して、それで終わりにはしませんよね。何年か経ったら状態を見に行く。シーリングが切れていないか、色は褪せていないか。その後どうなっているかを確かめるから、次の提案ができるわけです。
ホームページも同じです。公開した日が完成ではなく、そこからが本番です。ところが実際には、こうなっている会社がとても多いのです。
- 作ったときのまま、3年間さわっていない
- 1ヶ月に何人来ているか、知らない
- どのページで帰られているか、見たことがない
- 問い合わせフォームが今も動くか、試したことがない
これは、塗った家をその後1度も見に行かないのと同じ状態です。
数字を見ると、どこで逃げているかが分かる
ホームページに人が来てから問い合わせに至るまでには、いくつかの段階があります。どこで人が減っているかを見れば、直すべき場所が1つに絞れます。
段階1:そもそも来ているか
まずここです。月に何人来ているか。10人なのか、300人なのか。10人しか来ていないのに文章を書き直しても、成果はほとんど変わりません。先に見つかる状態を作る方が先です。
段階2:来てすぐ帰っていないか
開いた瞬間に閉じられていないか。原因はだいたい決まっています。表示が遅い、スマホで文字が小さい、何の会社か一目で分からない。特に表示速度で、待てずに閉じる人が出ます。
段階3:どのページまで見ているか
トップページだけ見て帰るのか、施工事例まで進んでいるのか。施工事例や料金のページまで来ている人は、かなり検討が進んでいます。そこで止まっているなら、その先の一押しが足りないということです。
段階4:問い合わせボタンまで届いているか
料金ページまで見たのに問い合わせが来ないなら、ボタンが見つけにくいか、フォームが長すぎるかのどちらかです。スマホで電話番号がすぐ押せるか、ご自身の携帯で試してみてください。
段階5:どんな言葉で探されて来たか
ここは意外と見られていません。会社名で検索して来た人ばかりなら、それはもともと御社を知っていた人です。新しいお客様は来ていません。「地域名+外壁塗装」のような言葉で来ているかどうかが分かれ目です。
先ほどの八幡市の会社は、まさにここでした。表示されていた言葉のほとんどが社名でした。つまり「知っている人が確認のために見に来る場所」にはなっていても、「新しいお客様が見つける場所」にはなっていなかったのです。
感覚で直すと、たいてい外れます
数字を見ずに改善しようとすると、こうなりがちです。
- 問い合わせが来ない → デザインを新しくする(でも来訪者は月10人のまま)
- 反応が悪い → トップの写真を変える(でも来た人は3秒で帰っている)
- それでもダメ → サイトを作り直す(同じことがまた起きる)
お医者さんが、問診もレントゲンもなしに手術を始めることはありません。まず調べる。それから直す。ホームページも同じです。
逆に、数字さえ見れば直す場所は1つに絞れます。全部やる必要はありません。いちばん人が減っているところだけ直せば、数字は動きます。
今日から見られる3つの数字
専門的な道具は要りません。無料で見られます。
1. Googleサーチコンソール(無料)
どんな言葉で検索されて、何回表示されて、何回クリックされたかが分かります。まず見るべきは、社名以外の言葉で表示されているか。ここが弱ければ、新規のお客様には見つかっていません。
2. Googleアナリティクス(無料)
何人来たか、どのページを見たか、どこで帰ったかが分かります。まず見るべきは、月に何人来ているか。この1つだけでも、やるべきことが変わります。
3. ご自身のスマホ
これが実はいちばん確実です。ご自身の携帯で自社サイトを開いて、施主さまになったつもりで触ってみてください。
- 開くまでに何秒かかるか
- 何の会社か3秒で分かるか
- 電話ボタンがすぐ押せるか
- 料金の目安が載っているか
- 施工事例が最近のものか
ここで引っかかった場所は、施主さまも同じところで引っかかっています。
作りっぱなしにしないために
やることは、そんなに多くありません。
- 月に1回、数字を見る。何人来て、何で探されて、どこで帰ったか。15分で十分です。
- 直すのは1ヶ所ずつ。同時に5つ変えると、何が効いたのか分からなくなります。
- 施工事例を足す。更新されているサイトはGoogleにも評価され、施主さまにも「今も動いている会社」に見えます。
- 1つ直したら、翌月また数字を見る。これの繰り返しです。
まとめ
ホームページで問い合わせが来ないとき、原因は3つに分かれます。
- そもそも来ていない(見つかっていない)
- 来ているけど、すぐ帰っている
- 最後まで見たのに、問い合わせボタンを押していない
この3つは、直し方がまったく違います。だからどれなのかを先に知る必要があるのです。感覚で作り直す前に、数字を見る。それだけで無駄な費用と時間を使わずに済みます。
ホームページは、完成品ではなく道具です。使いながら、月に一度は状態を確かめて、少しずつ直していく。塗った家を点検に行くのと、まったく同じことです。
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