「近くで工事をしていて、お宅の屋根が気になったので」。この一言で始まる訪問販売のトラブルが後を絶ちません。困るのは、まっとうに仕事をしている塗装会社まで同じ目で見られることです。この記事では、施主さまの警戒心が上がっている今、地元の塗装会社が「怪しくない」をどう証明すればいいのかをお伝えします。
施主さまは、まず疑うところから始まります
外壁塗装は、施主さまにとって一生に1回か2回の買い物です。相場が分からない。工事の中身も見えない。そこに突然「無料で点検します」と人が来る。警戒するのが当たり前です。
実際、外壁塗装の経験者に聞いた調査では、業者選びで心配だったことの1位が「相場より高い請求をされる」36.9%、2位が「手抜き工事をされる」23.6%でした。自由回答では「屋根の上など、素人目ではわからないところで手抜きされないか」という声が挙がっています。
つまり施主さまが恐れているのは金額の大きさではなく、自分では確かめられないことです。ここが訪問販売のトラブルと、地元の塗装会社の評価が混ざってしまう理由です。
出典:訳あり物件買取ナビ by AlbaLink「外壁塗装の業者選びで心配なことランキング」外壁塗装経験者195人へのインターネット調査(2025年7月26日〜8月9日実施)。
怪しい業者がやること、やらないこと
施主さまが判断できるように、違いを整理しておきます。ここを社長側が理解しておくと、自社の見せ方が決まります。
警戒される行動
- その場で契約を迫る(今日中なら安くします)
- 不安を強く煽る(このままでは雨漏りします、と根拠なく言う)
- 屋根に上がって撮った写真を見せない、あるいは他の家の写真を使う
- 会社の所在地がはっきりしない
- 見積書の中身が「一式」だけ
信用される行動
- その場で決めさせない(持ち帰って家族と相談してくださいと言う)
- 今すぐ工事が必要ない場合は、必要ないと言う
- 撮った写真を全部見せて、どこの何かを説明する
- 会社の場所・許可番号・保証の内容を先に出す
- 見積の内訳を分けて書く
「怪しくない」を証明する4つの方法
1. 地元であることを、見える形にする
Googleマップに正しい住所が登録されていて、外観の写真があること。訪問販売の会社にはこれができません。地元の会社であることは、最大の差別化になります。
2. クチコミを積む
施主さまが見るのは件数と、最新の1件がいつかです。近所の人が書いたクチコミは、どんな営業トークよりも強いです。ただし見返りと引き換えに書いてもらうのは規約違反なので、引き渡しのときに素直にお願いするのが正解です。
3. 資格と許可を出す
建設業許可の番号、一級塗装技能士の在籍。持っているのに書いていない会社が多いです。施主さまには技術の良し悪しが判断できないので、公的な資格が判断の代わりになります。
4. 調査結果を紙にして渡す
これがいちばん効きます。屋根の上は施主さまが絶対に見られない場所です。だからこそ、撮った写真と状態を紙にして渡すだけで、隠していないことが伝わります。その場で契約させないことと、材料を残すことはセットです。
急かさない方が、結果的に決まります
先ほどの調査では、相見積もりを取った社数は1社のみが45.1%、平均2.1社でした。半数近くは比べていません。つまり急かさなくても、納得すればその場の1社で決まります。
急かすほど怪しく見え、比べられる。急かさず材料を渡すほど、比べずに決まる。逆説的ですが、これが実態です。
まとめ
- 施主さまが恐れているのは金額ではなく、自分で確かめられないこと
- その場で決めさせない・煽らない・写真を全部見せるが信用の作り方
- 地元であること、クチコミ、資格、そして渡す紙。この4つで証明する
- 急かさない方が、結果的に決まる
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